共通テストの結果から国立大学2次試験(前期・後期)の決定まで日々塾生とのやりとりがありやっと出願が完了しました。
しかし、学校ではリサーチ結果の対しての対応だけなので全く機能していません。
進学塾TMCでは、塾生に河合塾バンザイシステムとデータネット選太君を使用して目の前で設定条件を入れながら約2時間かけて絞り込みました。
結論から言えば、事前に選定していた第1志望から第3志望内に収まったので予定通りとも言えます。
毎年の話ですが、国立2次試験対策を個別対応してくれる高校はありません。
今回の出願においても塾で作成した資料を全部持参させて高校と交渉(確認)させました。
当たり前かもしれませんが、だから塾の指導の方が信用されるのです。
さて、現小学生指導内容に「自己分析ノート」を導入しました。
塾は学校と違い提出点や評価があるわけではないので、「結果を出すためのツール」です。
特に計画も立てず自己チェックも甘いので大人になっても「管理されたい」から塾が成立するのだと思います。
先日、TOEICスコアがアップして面接にも成功し無事4月から金沢大学医学類大学院に合格した成人塾生が英検受検しました。
年末年始の課題をしているかは直前チェックすれば一目瞭然でした。
社会人になり自費で塾生をしていても「自己管理」が甘ければ「不合格」が待っているのです。
だから、来週来たければ明日(1月22日)の検定の合格最低ラインを取ってくるように伝えました。
23日月曜日には自己採点部分と英作文は問題と解答した英文を送ってきました。
おそらく1次試験は突破できたと思われます。
面白かったのは、日曜日段階では「色んな意味で終わりました」というメール内容だったので「失敗したのか?」という感想でしたが、月曜日のメールでは
「今週塾へ行けそうです。」と嬉しそうな内容だったのです。
今週末が最後の授業にならないで2月も塾へ来られるのがうれしいとは奇特な塾生ですね。
同様に、親子では宿題のチェックを厳しくすると「ぐずったり」やる気をなくした態度をするそうです。
難関私立中学入試対応塾はすべて「家庭学習管理」が優先です。「復習型」であっても「理解力」「暗記力」が1週間単位でその先の「合否」を決めます。
残念ながら保護者自身が幼少時期からいわゆる「受験戦争」を勝ち抜いてきていない限り理解できないし、金沢大学附属小学校から中学校へ連絡進学するのにその気構えは必要ありません。
ただ、将来的に難関大学を受験するのであれば「基礎トレ」は体験しておくべきです。
もちろん、宿題量を課すような無意味なことはしません。
本日の国語の授業内容では・・・
様子を表す言葉(どのような)
形容詞・形容動詞の理解と「活用」とは何か?
連体詞・連体形の働き
助動詞「ようだ」は活用があるので形容動詞と区別が必要
これらを英語ならば形容詞と所有格の理解で終わるのです。
だから、「日英対比」で授業をしています。
活用はお経のように繰り返し口頭で言えばいいだけであり時間も大してかかりません。
その代わり「完全暗記」が必要です。
文章内容は「崖っぷちに立つあなたへ」(落合恵子著)の随筆文です。
冒頭に「わたし」は、こどものころにいじめにあっていました。とあるので
「どういういじめか?」「どう対処したのか?」と読み進めていくと・・・
彼女の小学3・4年生の愛読書は「図鑑」なぜか?これが主題
彼女が家族から送られる本の内容は「心がけのいい、けなげな少女が苦難を乗り越えて幸福になる」言い換えれば「不憫な女の子には刻苦勉励物語がいい」という考えから逃げるために図鑑を選んだということである。
「どうしてお姫様はこんなにもいじめられているのに、従順なのだろう」
耐えているお姫様は母親の姿に重なり、不憫な子は「わたし」
それに引き換え、原っぱでみかけた花と図鑑の花の名前が一致した瞬間の快感
あるがままの自然の営みを淡々と描いた図鑑の方が作り話よりもドラマチックに思えた。
残念ながら教材の設問内容は、指示語含めて「事実」部分ばかりで「作者の意見感想」部分の問いがなかった。
スポコン世代同様に「努力」「忍耐」を美徳とした物語はZ世代以下にはなかなか通じない話かもしれません。
だから、新課程(高校)では「論理的文章」が中心になっていますが「小説」の登場人物の「心情」を理解できないAI化された世の中は考えただけでぞっとします。
https://taka-mc.com/
2023年01月26日
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